SAAP(Stand Alone Access Point)を作る=DPRS編=
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付録「DPRS i-gateを持ち歩く」
前回の「コントロール編」から追加になった機能の紹介編である。
- 大まかにメニューの変更を紹介すると、まず[Current Status]が上に移動し、運用に使用しやすくなった。
- 今までのメニューは[+SAAP Setting]と[+Node Adapter Setting]の2つに分類され階層化された。
- [+SAAP Setting]の中に、[Reboot]が追加され、基板上のボタンを押さなくとも(例えばリモートでも)リセット出来るようになった。
- それと大きな変化は、「DPRSにカーチャンクを気にせずアクセスできる」ことと、
「APRSメッセージを送受信できる」ことである。
- DPRS Configuration
- まずDPRSを有効にして、「Server IP と Port」 「Callsignとバリデーションコード(別途取得した認証番号)」を入力する。
- [D-STAR ID]は通常インターネットへのゲートウェイとして「I」を用いる。
- [Alt.Msg.SSID]には、メッセージを送信するときに使用したいSSIDを記入する。この結果後述の送信画面で「JE3HCZ-M」が選択可能となる。
- [Accept from Radio]はID-31のように、GPSデータ(GPS-A)の送信可能な無線機の位置情報を受け付ける。
- [Accept from Inet]はインターネット側からのGPSデータを受け付ける。
APRSメッセージはこの設定とは無関係に受け付けるので、通常はチェックを外しておく。
チェックしているとリフレクタなどに接続したとき他の局のGPSデータを受け付けることになる。
- [Auto. Link]は文字どおりSAAP起動時サーバーに自動接続する。
- [Auto.Relink]これはドイツの局からの要望で取り入れられたもので、
24時間毎にプロバイダーからリースされたグローバルアドレスが振り直されるらしい。
したがって、接続が切れやすい環境では日本でも利用できる。
- [Client ID]上記の[コールサイン]と[D-STAR ID]から生成された「JE3HCZ-I」がクライアントIDである。
ここにチェックすると、DPRSのゲートウェイであるシンボル<D>とクライアントIDが「aprs.fi」上に表示される。
- [Latitude][Longitude]
aprs.fiの右ペイン中段にある「他の見方」のカスタマイズをクリック、
表示されたダイアログボックスの[単位と時間]タグを開けて、[位置表示フォーマット]を「小数点表示」に設定する。
この状態で特定の場所をマウスポイントすると、左上部に北緯・経度が小数点表示されるので、そのまま入力出来る。
- [Comment]クライアントIDが表示されたとき、明細に表示される。
- [Interval]クライアントIDを表示し続ける時間を設定する。
- [SMTP Server]APRSメッセージをEメールとして指定したアドレスへ転送する。
この時の契約プロバイダーの送信サーバを設定する。
- [Port]通常は「25」であるが、認証サーバーを使用しているときは「587」を入力し、以下に認証用アカウントを設定する。
- [User][Password]
設定が終わったら[Save]ボタンを押して終了する。これらの設定はテキストファイル「DPRSSET.TXT」に保存される。
- APRS Msg. Control
- [Callsign]「コントロール編」の「初期インストールファイル」に有った「CALLSIGN.TXT」の用法を参照。
そこで述べてある「ALLOW」の設定をここに入力する。図のJE3HCZ*はSSIDが何であったもの意味になる。
- [RF]に「ON」と入力すると、APRSメッセージがSAAP配下の無線機へ送信される。
- [E-mail address]「DPRS Configuration」の「SMTP Server」で設定した送信サーバーから、
APRSメッセージが送信される宛先のアドレスを設定する。
もちろん送信サーバーと一対になっている同プロバイダーのアドレスでも良いが、
全く違うISPのアドレスでも、受信可能ならOKである。
ボタンをクリックすることにより[削除][挿入][編集][追加]が出来る。
- APRS Message Send
- [Sender Callsign]
(1)で設定した[Callsign]+[D-STAR ID]または、[Callsign]+[Alt.Msg.SSID]のどちらかが選択できる。
- [Destination]メッセージの送り先である。
例えばスマートフォンにJE3HCZ-5を設定してあるとすると相互に通信テストできる。
- [Message]メッセージ本文を入力。アルファベット、数字、一部の記号のみ使用できる。
- [Send]で送信。
- [Clear]で入力文字をクリア。
- [Refresh]を送信後5秒ほどして押すことによって
- [Ack Received]にチェックが入れば相手が受信したと言うことである。
- [Last Recv.Mes.Info]の2行には直近の受信メッセージが表示される。
さらに、この直近の受信メッセージは[Current Status]にも表示されるようになった。
- [APRS Server]行にはサーバへの[Link][Unlink]ボタンと、aprs.fiへのリンクが追加されている。
このようにはがき大のケースに収まってしまう基盤の組み合わせで、
DPRS とAPRS の変換やメッセージのやりとりが出来てしまうと言うのは大きな変革だと思う。
APRS素人であった私にとっても、非常に勉強になった。
しかし過去から営々と積み重ねられてきたAPRSのシステムはいろいろな工夫や配慮の上に成り立っている。
DPRSは、その仕組みを利用させてもらって成り立っているのも事実である。
OM諸氏に尋ねるなり、WEBで調べるなり勉強の欠かせないところである。
今回の記事を書いている間に、SAAPはバージョン00.28になりました。次は、さらに大きな接続オプションの変更がなされるようである。乞うご期待。
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